第20章 過去と、今と…
それから後
修行の合間を縫って、二人っきりで話した…
飛龍『いいか?
全ては循環している。
天から水蒸気が集まって雲が出来、雨が地上に降る。
そして
その雨がたまって川となり、海へ流れ行く。
再び海から天へ蒸発する。
ちなみに川の水もまた、土へと吸い込まれ
養分から植物を育てる支えにもなる。
そう…
全てが繋がり、循環しているのだ。
解るか?』
恵土「?;?;
そんなの、当たり前の摂理じゃない;
何が言いたいのか、さっぱり解らないよ;」
飛龍『今は解らなくともいい。
いずれは、解って欲しいものだ…
この世に全て、終わりはない…
たとえあるとしても
その者が決めた、一つの区切りに過ぎない…
どれだけ時が過ぎようとも、応えは無限大にある…
その中の一つの道を、自らで選び
進んでいるに過ぎぬのだ…
この世界も
その各々の答えが重なり合った結果に過ぎない…
自身で決めた道を…
己で決め、突き進むことができる…強靭な意志…
そしてなおかつ
その中に…相手の幸せを願い、思いやる心がある…
その「強靭な意志」こそが
神の力をも、自由自在に扱う「強靭な気力」に昇華され
強大な力の『制御』となる!
その「心」こそが
その「意志」や「想い」の支え…
強大な力の『根源』となるのだ!!』
恵土「ますますわかんない;」
そして現在…
恵土「今では、よくわかるよ…」
冬樹「そうだね…」
ドロロ「昔からだったのでござるな…
その立派な生き様は^^//」
恵土「そ、そんなこと//」
飛龍『だが…
あの後、五時間ほど理について話したら
最後にはいつも「わけわからんわ~!」と言って
即座にちゃぶ台返しだったな(キラン』
恵土「うっ!;あれは咄嗟の条件反射で!・・;(あわあわ」
冬樹「まあ7歳だし^^;」
ドロロ「仕方のないことでござる(うんうん」
腕組みしながら頷くドロロと、笑う冬樹だった…