藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第11章 ♡Story35♡ 恋愛禁止の理由
車を病院に急がせ、栄吉はチエコが寝ている病室へ走っていった。
『っチエコ!』
病室に入れば昏睡状態のチエコの姿があった。
身体全体が包帯で巻かれておりかなりの重傷だった。
病室には警察官が一人いた。
『......っあ、この度はお騒がせしました。_ペコリ』
『いえ、事故の原因ですが......原因はバイクの信号無視によるものでした。
また、バイクは110㌔とかなり速度オーバーしていました。』
『っそう、ですか......』
『......お察しします、では私はこれで失礼いたします。』
『ありがとうございました。』
警官にお辞儀をし、栄吉はチエコの寝ているベッドに歩み寄った。
『お前は本当に、大馬鹿者だ......』
栄吉は一筋の涙を流しながら痛々しいチエコの顔を見つめた。