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第20章 残留思念


資料には名前、歳、性別、家族構成等の情報が全て書かれてある

彼女の両親及び親戚は全員他界、親戚に至っては全員が不審死となっている

母親は4兄弟の2番目長女、父親は2人兄弟の次男

交通事故による死亡が確認されている

夜の中、車を運転していたのは父親

助手席には母親が座り、後部座席には娘が乗っていた

対向車線から大型のトラックが正面衝突し両親は直に死亡

後部座席に座っていた(?〉とされている娘は

元から半ドアであったために外に投げ出され意識不明の重体

その翌日に娘の両親の親戚は全員が不審な死を遂げて居た

普通ではあり得ない状態で見つかったそうだ

不審死でこの世の幕を閉じた人達には

長坂爺さんが浄霊で事が起こる前に解決したそうだ

一方、意識不明の重体患者の娘は

何日かベットで眠ったままであり

意識が戻っても心此処に非ずと言った魂の抜け殻の状態であった

病院内の食事には一切手をつけず、水を飲まなかったとされている

だがある日、水だけを飲み始め食事にも手を付けたのがいいが

重度の拒食症のためすぐに食事を吐き出してしまった

車から投げ出された拍子に頭をぶつけ右目の視力を失ったそうだ

それからカウンセラーに朝倉恵子が選ばれたが

無理な方法で聞きだしていた事が判明し病院を移された

そこから母親繋がりで別の家族へと引き渡され

今までそれなりの平穏な生活を満喫している所で

七不思議騒動に巻き込まれたと記述されている

島「災難だったな」

4階から階段を下りて3階での除霊が終わり

階段に腰かけてそれらの資料を覗いて居た

50枚程度のA4サイズの紙にびっちりと事細かく書いてあった

現実世界に帰ってきた時の彼女の状態を見たが

あの痩せ細った体でよく封印が出来たと思う

ペラペラと紙をめくっていくと最後の方に

また彼女の事に付いて記述がされていた

島「な!マジか...」

要約すれば

事故に会う前にも七不思議に巻き込まれており

そこのルールで罰ゲームを受けて居たと言う

それがあの拒食症、視力、家族親戚の死亡が関わっていたと言う

そして最後には、海外留学を命ずると書いてあった

島「俺らの業界に来るのか。可哀そうに」

今の彼女は記憶喪失のため何も覚えていないそうだ

体は順調に回復しており精神状態にも異常は見つからないようだ
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