第1章 もう一度
ことりと穂乃果が会うのは半年ぶりだ。
待ち合わせ場所は、神社の前。
ここに希がいるかと思ったのだろうか?
「穂乃果ちゃぁ〜ん」
後ろから声がした。ことりだった。
半年ぶりに見た、ことりは少し大人っぽくなっていて、
とても魅力的になっていた。
穂「久しぶりだね!なんだか..ことりちゃん大人だねぇ…」
こ「穂乃果ちゃんこそ大人っぽいよ。今日は、穂むらは良かったの?」
穂「お母さんに頼んじゃった…」
こ「ダメだよ、穂乃果ちゃん…お母さんばかり頼っちゃ…
穂むらはもう、穂乃果ちゃんのお店なんだから。」
穂「ごめ〜ん。ことりちゃんは?大丈夫だったの?」
穂乃果は、いつもの笑いで誤魔化す。
こ「うん!実はことりね…お店を作ることにしたの!」
ことりは、卒業してすぐファッションデザイナーになった。
M'sの衣装をたまたま見かけた、超有名企業の社長が
ことりの服飾技術は素晴らしいとスカウトされたらしい。
穂「そっか!頑張ってね!」
こ「ありがとう。穂乃果ちゃん。
そういえば……ここに希ちゃんいないね…」
穂「言われてみれば……」
こ「希ちゃん一人暮らしだったし…どこにいるんだろう…?」
穂「絵里ちゃん…絵里ちゃんならわかるんじゃないかな?」
穂乃果とことりは絵里の家に向かった。