第6章 想う猫への答
藍蘭
試合が終わって、女子部屋で少しお話しして。
少し疲れたけれど、どうしても会いたい人がいる。
藍蘭「少し、出てくるね。」
かおり「おとこかな…?」
なんて面白がっていうかおりちゃん。
雪「お?他校かな?うちかな?」
梟谷のふたりはとてもたのしそうで
まぁ、確かに梟谷さんの赤葦さんだけど…
藍蘭「違う違う。少し外の空気吸ってくるだけだよ。」
なーんだ。と少し残念そうに彼女達は言った。
谷地「お供しますか!?」
藍蘭「大丈夫だよ。フラッと行くだけだから。」
と言って携帯だけ持つ。
行ってくるね。とみんなに言ってから
清子に目をやる。
彼女も察したようで少し頷いて、
行ってらっしゃい。と言ってくれた。
背中を押された気がして、少し気が明るくなった。