第5章 鬼
「…やっぱり、変わったな。お前」
変わった?
「どこが?外見?」
「それもそうだが性格だな、1番は。
前はこんなに素直に謝らなかった。
どっちかっつーと、逆ギレしてたな」
「そうだっけ?」
してたような覚えもあるけど。
「あぁ」
「ま、いいや。
俺業務に戻らなきゃだし、行くわ。
時間空いたら飲み行こうぜ」
「互いに手が空いたら、な」
「あぁ」
阿近は、わりと話が合うからよくつるんでた。
隊が変わる前からも、こっそりとは会いに来てたんだけど。
まぁ、周りからすりゃバレバレ。
うちとここは、仲が悪かったからな。
隊が変わったら、来やすいような来にくいような…。
なんだか微妙。
十番隊隊士だから堂々と来れるけど、あまり出入りが多いと変に思われる。
だから外で会うようにしたいんだけど、阿近はインドア派。
なかなか合わない。