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6月合同企画【相合い傘】

第1章 ドキッ男だらけの相合い傘選手権/刀剣乱舞


「続いてこの方、驚きは人生の最高の調味料。本丸の問題児1号、鶴丸国永!!」
「よっ、俺みたいたのが来て驚いたか!?」

鶴のように真っ白なこの方は鶴丸国永。いたずらそうな笑顔を浮かべたこのじいさんは暇さえあれば誰かを驚かしているかなり迷惑なやつである。

「それではスタート!!」



【case4:鶴丸国永】

昼下がり。皆が休憩する中、俺は居間で机に向かう小さな背中に目線が行った。
ゆっくりと、バレないようにその小さな背中の後ろに近づいていく。

「わっ!ビックリしたか!?」
『ぜーんぜん。どうせ鶴丸さんだと思ったもん』
「そうか!いやー、君には敵わないな!」

主は呆れながらも笑いながら資料整理の続きを始めてしまった。

「なあ、少し休憩がてらに散歩に行かないか?」
『散歩?いいよ』

大分疲れているようだし、息抜きも必要だ。
外は雨が降っていたが俺たちは歩き始めた。

『……で、なんで傘持ってないのよ!!』
「ははは!驚いたか!最初っから持つ気はなかった!」
『はぁ?』
「君と相合い傘とやらをしてみたくてな」
『相合い傘を?』

驚いている主の傘に勝手に入って手を繋ぎ再び歩き出す。主は恥ずかしそうな顔をして俯いている。

『ちょっと!鶴丸さん!』

沈黙を破る彼女の声。振り向いて彼女の方を見ると目もとの隈に目が行く。

「きみは最近仕事を頑張りすぎだ」
『なに、どうしたの急に』
「仕事も大事なのはわかるが無理はしすぎるなよ」
『鶴丸さんが珍しくいいこと言ってる…』

俺の親切を台無しにするようなことを言って、主はありがと、と微笑んだ。



「お、おい。お前ほんとに鶴丸か?」
「ここまで疑われるとはな、驚きだ!」
「まあいいや、審査員から好評を、次郎太刀!」

「あんたやれば出来るじゃない…驚きだねぇ」

「さて、気になる得点は!?」

【鶴丸国永:8点】

「おお!トップには追いつかなかったがなかなかの高得点!感想をどうぞ!」
「今回は驚きが少なすぎたか…。次はもっと驚きをもてなすぜ!」

\驚いたー/
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