第5章 保健室
保健室に入ると、先生の代わりに何というか…不思議な雰囲気の女の子が本を読んでいた。
貴「あっあの…」
すると、その子が私の方に顔を向けた。
わぁ、可愛い!
さらさらしていて、綺麗に揃えられたら黒の長髪。
不思議な雰囲気はどことなく無気力な目のせいかもしれない。
?「なに?」
貴「あっ、はい!私加藤雪と言います!」
反射的に自己紹介をしてしまった。
でも、これが切っ掛けになって友達になれたらいいな。
?「あ、はい」
ん?
私から自己紹介してアレだけど、会話が成り立ってないような…
貴「えっと…お名前は?」
?「何で?」
貴「えっと…せの、お友達になりたいと思いましては…」
?「………」
貴「………」
やっぱり、初対面の人にいきなり言うことでわないよね…
千「大林、大林千恵」
ボソッとギリギリ聞き取れるぐらいの大きさで名前を言ってくれた。
千恵ちゃんか…
可愛い!
貴「よろしく!」
千「よろしく」
すると、千恵ちゃんがベッドがあるカーテンの向こうへ行ってしまった。
貴「?」
千「休みなよ。こっちおいで」
貴「えっ?」
千恵ちゃんの言っている意味がよくわからなかった。
千「顔色が悪い」
さっきまで、暑かったのにだんだん寒くなってきた様な気がした。
暑くなったり、寒くなったりどっちかにしてほしい。
千「どうする?」
貴「お借りします」
千恵ちゃんに甘えさせてもらい、ベッドの上に横になった。
千「一応、計っといたら」
そう言って、体温計を渡された。
体温計を脇に挟んだ。
・
・
・
ピピピピ,ピピピピ
さて、どうかな?
『38.5』
マジですか…
千「結構あるね。早退する?」
どうしようかな…
貴「帰ろうかな…学校休みたくないし」
病院に行って薬貰って治したいし。
千「分かった。とりあえず、授業が終わるまで休んでたら」
貴「そうするね」
千「何かあったら言って。あっちに居るから。じゃあ」
そう言って、千恵ちゃんはカーテンの向こうへ行ってしまった。
私も寝るか。
目を閉じるとだんだん眠くなっていき、私は眠りについた。