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非日常パラダイス・第一部 【暗殺教室】

第8章 テストの時間




殺せんせー「最後にケイトさん

格闘術師としてお伺いしますが…

あなたの風月流派の動きの型は
一つだけと、しぼられていますか?」

ケイト「いいや。
型は、あるにはある。

だが、それのみに限定すれば
相手に動きを先読みされやすくしてしまうだけだ。

だから
その時その時に合わせ

相手の動こうとする『構え』や
『全身の力』の動き具合から

次の動きを『完璧かつ、瞬時』に見切り、

それらに合わせるよう

避けながら
その動きを利用して勢いとし

より強い一撃を早く食らわせるため
相手に読み取られない、柔軟な動きを必要とする。


その動きのパターンは億を超え

無意識の内に
最も遅くて0.1秒で行動できるほど
身に沁みつくまで、何度でも修業させられる。

それができなければ…
格闘術を学ぶ資格もないと判断され、破門される」

殺せんせー「その理由は?」

ケイト「一つしかなければ

それのみだと相手に
『完全に動きを読み取られ』、

先回りされた挙句の果てに
確実に殺されるから(きっぱり)


一番重要なのは
相手を仕留めるまでの、過程と流れの全てだ」


そんな殺せんせーの質問の意図が分からないE組の生徒たち。


前原「結局、何が言いたいんだよ…」


すると、
殺せんせーは校庭の真ん中でぐるぐるとまわり始めた。


殺せんせー「先生方がおっしゃるように
自信がもてる次の手があるから、自信に満ちた暗殺者になれる。

ケイトさんが言うように、
次に起こるであろう可能性を、億以上も想定した動き

すなわち、億以上の動きを完璧に身につけ

自身のものにしているからこそ、『風月流格闘術の師範』として
揺るがぬ実力と精神を兼ね備えた、『最強の格闘術者』として
自信をもって、名を馳せることが出来る。

対して、君たちはどうでしょう?」

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