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第35章 chapter6 ③蟶�望繝カ峰蟄ヲ園


「いま目の前にいる十神クンは、どこの誰でもないんだよ。本名も本籍もなくて、年齢も性別もあやふやなんだ。どこの誰でもないからこそ、どこの誰にでもなれる……それこそがキミの才能なんだものね」
ニヤニヤと笑いながらモノクマが説明する。十神は反論せず、しかし複雑そうな面持ちで素っぽを向いた。
「ま、まじかよ……!」
「どこの誰にでもないって……そんなこと、本当にありあえるの……?」
驚く2人を尻目に受け取ったファイルを見ていた辺古山がモノクマに声をかける。
「おい……ここの次のページに破られたような跡があるんだが」
指差した箇所にはページを手で破り取ったらしき紙の破片が残されていた。
「ああ、そこは狛枝クンが破いちゃったみたいなんだよね」
「狛枝が……?」
モノクマが溜め息でも吐くみたいに肩を竦めながら説明する。
「実はこの未来機関のファイルと希望ヶ峰学園のファイルはドッキリハウスのファイナルデッドルームをクリアした狛枝クンへのご褒美の特典だったんだよね~。まあ、さっきこれを見たカレは特典が自分だけのものじゃなくなって不服そうだったけどさ……破り捨てたページの復元はしてないんだから大目に見てほしいってもんだよ」
狛枝と七海と日向のトリオは九頭龍たちよりも前に来ていたらしい。
「破られたページには何が書いてあったんだ?」
「教えてもいいんだけどねぇ……ここでネタばらししない方が面白そうだから教えませーん」
「チッ、やっぱそれかよ」
笑いながら答えるモノクマに九頭龍が舌打ちで返す。
外について勉強しろと言うわりに面白いかどうかで判断している。狛枝がわざわざ破り捨てたような情報とあって、秘密にはされたものの不穏な予感はその場の全員が何となく感じ取った。
「ちなみに、4番目の島でジェットコースターに乗った後に渡しそびれた特典あったよね? この希望ヶ峰学園のコロシアイ学園生活のファイルがそうだよ」
モノクマが未来機関ファイルを開いて掲げながら言った。
「……! 希灯が蹴飛ばしたアレか……?」
「その通り。せっかく用意したからファイナルデッドルームの特典に回しといたんだよね~」
ファイルの中には先ほど見た通り、希望ヶ峰学園でかつて行われたコロシアイ学園生活の内容とその生き残りの生徒たちの顔写真が貼付されている。
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