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花より男子 〜つくしの従姉妹の物語〜

第9章 少し先【R18】


司「悪かったな。あんな姉貴で。
ズケズケすごいこと言い始めるからヒヤヒヤしたぜ。」
司の後ろについて長い廊下を歩いていく。

陽「物をはっきり言うお姉さんで素敵だね。
とても美人だし明るくて面白いし。
ちょっと私にはついていけない話題もあったけど…。」
真っ赤になる私と司。

司「ああ、とてもいい姉貴だけどな。
ここ、入れよ。俺の部屋。」

初めて司の部屋に入る。
時々司の家には来てたけど、昼間だしリビングで過ごしてばかりだった。
ちょっとドキドキする。

陽「広くて素敵な部屋だね。」
司「メイドが毎日掃除するからさ。
なんの変哲も無い部屋なんだよな。
客間と大して変わらない。
おれも自分の部屋にこだわりなんてないしな。」

大きなソファに並んで座る。
なんか変な気分。

9時半頃にここを出れば10時までには帰れるかな。
あと一時間ちょっとか。

陽「どうする?テレビでも見る?」
司「バーカ。何言ってんだよ。
お前、本当にテレビとか見たいのか。
俺は見たくない。」
陽「じゃあ何する?トランプとか。」
司「お前、わざとはぐらかしてるだろ。
俺は…俺は…。」

司に力強く抱きしめられる。
わかってた。そうだよね。でも…。
こんな短時間じゃ。
耳元で囁かれる。

司「お前が欲しい。嫌か?」
陽「嫌じゃないけど。でも時間が…。
時間が無くない?」
司「まあな、確かに。
じゃあ、少しだけ。
もう少しだけキスの先に進みたい。
ダメか?」

陽「え…でも、司、止められるの?
中途半端になりそうだけど。」
恥ずかしくて司の顔がまともに見れない。


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