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花より男子 〜つくしの従姉妹の物語〜

第5章 想い


道「だから、その、俺とその、つ、付き合ってみないか?」
陽「へ?」もう思考が停止する。
オーバーヒート状態。真っ白。

何、このキスからの展開。
急すぎるよ。
何?この人?わけわからなすぎ。
自由人すぎる。
さっき叩いたから、変なスイッチ入っちゃったのかな。

そりゃ、道明寺さんはかっこいいしお金持ちだし。
根は悪い人じゃないってわかってるけど。
いやいや、こんな猛獣とは無理ですって。

陽「えーっと?
あなたは今日すごく暴れて私をかなりビビらせましたよね。
その私に付き合えとおっしゃる。
今自分が何を言ってるかわかってます?」

道「わかってるさ」
陽「わかってない!全然わかってません。
私のすごい恐怖の気持ちとか。
全然分かってません。
あと、つくしがダメだったからとりあえず次は、としか思えません。」

あ、なんでか涙が出てきた。
だって私の気持ちなんてなんとも思ってなさそう。
何で今こういうこと言って自分の気持ちを押し付けるんだろう。
後日改めてとかないのかな。
それが素の道明寺さんなんだろうか。
涙を流す私の肩に道明寺さんの手が触れる。

道「おい、泣くなよ。
俺の気持ちばっかり言ってて悪いとは思ってる。
でも俺は黙ってて相手に察して欲しい性格じゃねえから。
言わずにはいられない。
それに俺はお前を牧野の後釜とは全然思ってねえぜ。
お前だから付き合ってみたいと思ったんだ。」
陽「確かにそうかもしれませんが。
本気で言ってますか?
一時期の気の迷いなんじゃないですか?」

道「こんな状況で冗談で言えることかよ。
まあでも勢いで言ってる所はなきにしもあらずかもな。
気が立ってるし。」
陽「やっぱり一晩寝てお互い冷静になってからにしませんか。
絶対吊り橋現象だと思うし…ブツブツ。」
道「だからさっきから何のことを言ってんだよ。
もういい、わかった。
じゃあまた明日な。
明日また改めてこの話をしようぜ。」
陽「ぜひそれでお願いします。」
そう言ってとりあえず道明寺さんと別れて部屋に戻った。

本当に怒涛の1日だったなあ。
心も体もとても疲れたわあ。
頭冷やしに行ったのにとても眠れそうにない。
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