第8章 アリババさんに新婚のアレを…してみる!【現代パロ/甘】
『あ、お…おかえりっ』
「お、おう…ただいまレイ…!」
えへへ、となんだか照れくさくてお互いにはにかみ合う。
…あ、そうだ!
この間シンドバッドさんに教えてもらった、オトコのロマンだという…(あまり理解していないからカタコト)『新婚さんになったら言わないといけない言葉』を言う時では…!?
いけない、いけない…忘れるところだった…。
で、でも…あの台詞を言うのは、やっぱり恥ずかしいし…
…いやいやいや!!言わなきゃいけない言葉なんだから!
目を閉じて、深呼吸してー…
…すぅー、はぁー…すぅー、はぁー…
…よし、やるぞ…っ!
『あのっ!』
「どうした?レイ、何かあったのか?」
やると決めて声をかけたけど…いざとなるとやっぱりっ
…すごい緊張するっ…!
『ご、ごごごごっ』
「ごごごご?」
不思議そうに首をかしげる旦那様…そうじゃなくて!
『っご飯に、します?お、お風呂にします?…そっそれとも……私?』
言っ…言ったぁああ!!
詰まったりしたけど言えた!頑張ったよ、私!!
「っ!?」
少し驚いて、目を見開く彼に、頬が火照っていくのを感じていた。
…な、なんて言われるんだろう…やっぱり引かれたかな…っ。
「…あ、えと…っじゃあ、さ、先にご飯で…おおお、お願いします…。」
『…あっは、はい…わかり、ました…』
結局その後、何だか妙な感じのぎこちない沈黙が場を支配していた。
頑張って勇気を出して聞いてみたのに…別に選んで欲しかった訳じゃないけれど。
女の魅力については、すっかり自信を無くしてしまったのかもしれない…
心の中でしょんぼりしつつ、ご飯の用意を済ませる為にリビングへと歩き出す。
「あ!レイ、ちょっと待って。」
『ん、どうしたの?』
振り向いた瞬間。
…ちゅ、
不意になったリップ音と
唇に、柔らかくて湿った感覚。
「…さっきの、すごく可愛かった…後でちゃんとレイもいただくから…覚悟してろよ?」
『!!!』
不意打ちでノックアウトされました…。
ねくすとあとがき→