第13章 目覚めのアルビノ様
「マスターキーってこれ?」
とあくびをしながら言った小林さんの手にはマスターキーが。
「え!?いつの間に!?」
「さっき盗った。」
「わー!返してください!」
「んー?やだ。」
背の高い小林さんには全く届かず。悲しきかな我が身長。
「小林さんパース」
「OK」
「青峰君まで!?」
「ヘイ青峰」
「ほらよ」
「火神君まで!?この状況で全員に裏切られたよ!?私はいったい何を信じて生きていけばいいの!?」
え?大げさすぎる?
わかってます←
「これ持ってたらまーたむちゃくちゃするだろお前。」
「は!?なぜそれを!?」
「わかりやすすぎんだよバーカ。」
ビシッとデコピン炸裂。
虹村先輩と良い勝負ができそうな威力だ。
「だ、だってこうなったのは私のせいで…」
「いーからてめーは黙ってついてこい。あとこれかしてやっからさつきのパーカーぬげ。」
と言い私にジャージをわたす青峰君。
「え…?」
「さつきがさみーだろーからさ。返してやんねーと。」
「わーお紳士!」
なんやかんやでさつきちゃんのパーカーからジャージに着替える。
「……俺に勝てるのは……俺だけだ」
「お、にてんな。」
「まねすんじゃねぇよ!」
「もいっちょやって。」
「おいアルビノ!」
ジャージぶっかぶかだけど!気合いも入ったことだしがんばろう!
……ぶっかぶかだけど!