第3章 異変
「意地でも身長伸ばしてやる......。」←
身長伸ばして藤ヶ谷をぎゃふんって言わせてやるぜっ!
ボソッ
「もう伸びない、なの。」←
ユリは北山に聞こえないくらいの声で呟いた。
「ユリ......なんか言ったか?」
「何も言っていない、なの。」
「そうか?」
(何か言われたように感じたんだけどな......。
俺の空耳か?)
「ん......」
(絶対何か言われたような気がする!)←
ずっとそんな事を考えながら朝食の支度をするのだった。
「よーし、できたぞー」
おかずも作り終えテレビを見ているユリを呼ぶ。
「食べる、なの。」
ユリはアホ毛をクルクルさせながら来る(ように見えた)
「じゃあ、食べるか!」
「ん......」
それから10分くらい経って新しいことがわかった......
「ユリ、ピーマンも食べないと駄目だぞー。」
「これ嫌い、なの......。」
ユリはサラダに入っているピーマンを
フォークで突きながら言う。
どうやらピーマンが嫌いらしい。
まぁ子供が嫌いな野菜の定番だけどな......(苦笑)
「食べないと駄目!」
「や......食べたくない、なの。」
「......。」
(どうしたもんかな......
子供に野菜を食べさせる方法......。)
ユリはピーマンを端に寄せる。
(ちょっと強引かもしんないけど、これしか思いつかね!)
「ユリ!」
「......?」