第2章 パパと娘
その後ユリは自分で身体を洗った。
もちろん俺は後ろを向いていた.....。
(風呂は癒しの場のはずなのに、疲れた......)
10分後...
「大体風呂の入り方は分かっただろ?」
「ん......ありがとう......。」
「じゃあ先に上がって着替えてろ。洗面台のところに
スウェット置いといたから、
少しでかいけど...今日は我慢しろよ?」
「ん......。」
ユリが湯船から上がり、浴室を後にした。
「ふぅ...子供の世話って、こんな感じなのかな......。」
俺は独り言を呟きながら風呂に浸かる。
それから約10分後、俺も浴室を後にした......。
風呂から上がってリビングに行くと、ユリは
テレビを見ていた......と思いきや......
スピー...
「......。」
ユリはソファーの上で寝ていた......。
「寝ちゃったか......。」
俺はテレビを消し、ユリをベッドに運ぶことにした。
ユリを抱っこした俺は、自分の部屋に行き、
ユリを自分のベッドに寝かせる。すると......
「......ん、パ、パ?」
ユリが目を覚ましてしまった......。
「(やべッ!起こしちまった...)..悪い、起きちゃったか?」
「んん......」
ユリは目を擦る。
「お前はここで寝ろ、俺はリビングの方で寝るから....。
じゃあ、お休み。」
俺が部屋を出ていこうとすると......
「......行っちゃう、の......?」
「......?」
「どっかに行っちゃうの......?」
ユリは起き上がって俺のほうを向く。
「どこに行くって......リビングだけど......」
「......一緒、がいい......
パパと一緒じゃないと、ヤダ......。」
ユリは少し泣きそうにながら俺に言った。
「ユリ......。」