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エネルギー

第31章 孤立



次の日、私が店に行くと、ロッカーで準備してる私に同僚が話し掛けて来た


「おはよう、新人がさぁ、あんたが二股かけてるって言ってまわってるよ...」


その言葉に私は驚いた

すると、同僚は優しく私の肩を叩き仕事場に行ってしまった


私はロッカーの前で上を向いてため息をついた

まぁ、あの子があれで諦めるとは思ってなかったけど


重い気持ちで仕事場に私は向かった



仕事場は、重い空気で満たされてた

私が入って来るのを、彼女は知ると少し笑った


私はどうしていいか分からず

とりあえず、自分の持ち場に行った

そうすると、同僚たちは私に気がついたのか私に挨拶をし始めた



私は驚いて、返事をする

その様子を新人は不思議そうに見てた

私には、いつもとかわらない状況に


彼女は悔しかったと思う

奥の部屋に引っ込んでしまった




すると、アイツか私の側にやって来た


「俺の為に、ほんまにすまん」


そう言うと、深々と頭を下げたのだ

驚いてる私に彼は付け加えた


「でも、諦めてはないから...」


そう言うと、自分の持ち場に行った


私はこの不思議な光景を、言葉なく見てた

みんなは私を受け入れてる?


私は何が何か分からないまま仕事は始まった

予約のお客様が来られて、みんなは仕事を始める


そこで不思議な事が起きていた


本来ならお客様の髪洗うのは新人の仕事なのに

誰も彼女に声をかけないのだ


そう、彼女がいないかのように仕事をしだしたのだ



その状態に彼女自信もどうしていいか分からず

立ち尽くしていた


そして、彼女は髪を洗うお客様がいたので、側に行くと同僚は厳しく断ったのだ


私は、その状況をお客様の髪を整えながら見ていた


彼女の顔が、どんどんかわっていく



誰も彼女に仕事を振らない

彼女は完全に孤立してしまったのだ

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