第19章 今日からあなたの彼氏です
【紫原 敦】
「むっくーん。お菓子頂戴な?」
「いいよー」
むっくんからまいう棒を貰う。
「これ食べたらおっきくなるかな?」
「さあ?でも夏姫ちんはそのままで言いと思うよー」
「おっきくなりたいもん」
「大丈夫だよ。俺がおっきいから」
そうむっくんは言うと私を肩車した。
「ほらね…おっきくなったでしょ?」
「そ、それはそうだけど…」
200㎝以上ある人の肩車は少し怖いかな?
「こういうの夏姫ちんしかしないからね」
「本当?」
「だって俺、夏姫ちんの事好きだし」
「私もむっくん大好き」
「じゃあこれから毎日してあげるねー」
「私はお菓子持ってくる!!」
体育館でよく肩車するようになると毎日荒木先生に怒られた。
けどむっくんは気にせず私を肩車してくれた。
身長が伸びたかはまた別の話だが…