第16章 離れていても【虹村修造】
「私…シュウくんが好き。シュウくんがアメリカで新しい彼女が出来ても…」
「バーカ」
俺がアメリカで新しい彼女?
作るかよ…お前がいるのに。
「また、俺の彼女になるつもりあるか?」
「え?」
え?じゃねえだろ…
「ないのかよ」
「あ、あります!!私…シュウくんの彼女になります!!」
「声でけえよ…」
ホラ見ろ周りが見てるだろーが。
「なあ、待っててくれるのか?」
「もちろん待つよ!!」
「本当かよ…」
「本当だよ!!ずっとシュウくん待ってるよ」
「じゃあ、迎えに行ってもいいか?」
「……うん」
親父がいつ良くなるかはわからない。
また今までの様に一緒にはいられない。
それでもコイツは俺を選んでくれた。
そして俺も。
「………好きだよ」
「シュウくん」
離れていても俺のココロはお前そばに
俺の全てをお前に…
誓うようにまた唇を重ねた。
そして俺はアメリカに飛びだった。