第27章 【料理】
同じ頃、1-5ではこんな事が起きていた。
「くぉらっ、日向っ。人のおかずつまみ食いすなーっ。」
「美沙、この卵うまいなっ。」
「ありがとう、せやけどとりあえずつまみ食いすな、言うたらちょっとあげたのにっ。大体あんた英語わからんとこ谷地さんに聞きに来たんやろ、どゆこっちゃっ。ちょお谷地さん、こいつに何とか言うたって。」
「駄目だよ日向、美沙さん困らせちゃあ。」
「谷地さん大変なんやな、毎日。」
これを聞いてさすがの日向もプンスカする。
「俺が何か世話が焼けるみたいに言うなっ。」
「わかっとるんやないの。」
「ムキーッ、谷地さん、美沙がいじめるっ。美沙お前、縁下さんに言うからなっ。」
「あ、この卑怯もんっ。」
「あのーそれ以前に。」
谷地がそろーりと口を挟んだ。
「この場合はバレたら2人共叱られるんでは。」
わあわあ言っていた美沙と日向は固まった。
今日も平和なようである。
次章に続く