第37章 ヒミツ
シャチさん、ベポくんと交互に見つめていると、観念したようにシャチさんが手を上げた。
「お前が気になるのも分かる。できることなら教えてやりたいさそりゃ。」
「なら…」
「でもできない。理由はある。」
理由…?と思い首を傾げれば、シャチさんは帽子で見えない表情を、さらに深くかぶることで見えなくしてしまう。
「俺たちは、お前のことをほとんど知らない。」
そう言われて、ハッする。
そう、私の本当のことを知っているのは船長さんとこの前の騒動に巻き込まれたマスターだけ。
船長さんの計らいで、私は別の世界から来たことや、悪魔の実とは違った特別な力を持つことをみんなは知らない。
もし私が狙われる理由があるとしたら、もしかしたらその二つのどちらかのせいの可能性は多いにある。
だから、もし私が狙われる詳細を語れるのはこの二人以外いないのだ…。