第4章 クラスメイト
月島くんに押されて、
体育館に着いた。
澤「――今日から入部の一年紹介するよ」
澤村先輩が、私たちの到着に気がついたらしく、
菅原先輩たちにそう言う声が聞こえた。
山「宜しくお願いしまぁ―す!」
山口くんは元気よく、
やはりというか、月島くんは無言で足を踏み入れた。
澤「山口忠と月島蛍だな」
山「はい!」
月「はい・・・」
月島くんのテンションは、
山口くんに吸い取られたかのように低い。
それを見た先輩方は、
大変そうだな、という顔をしていた。
『月島くん、山口くん
改めましてよろしくね』
私は先輩たちの側に移動して、
二人を歓迎した。
・・・が