第3章 部活に入ろう
体育館に入ると、十数人の生徒がまとまって座っているのが視界に入って、そこがバスケ部入部希望者の集まる場所だということはすぐに分かった。
一際目立つ赤い髪……火神くんの姿も見える。
あ、さっきの高身長の人もいる。
1年生だったんだ……。
その集団の方へ足を向けたものの、
少しだけ近づくのをためらった。
……マネージャー希望の子が他にいなかったから。
中学のときからバスケ部のマネージャーをしていたし
、他の部活のマネージャーよりも人が少ないことは覚悟していたけど、さすがにひとりでマネージャーは辛い。
大変だから、というわけじゃなくて
なんというか、私の高校生活的な意味で。