第2章 in俺んち
「はい、お待ちしてました。お嬢ちゃん。」
「うわー。家大きいー。」
「そんなことあらへんわ。早よ中入るで。」
「はーい。お邪魔しまーすって中もすごいね!」
「フツーやろ。」
「えー。そんなことないよー。早く侑士の部屋行きたい!」
「わかった、わかった。」
ほんまに誰もおらんやろなぁ。うん?おらんってことは
今あいちゃんと二人きりか…。考えたらアカン方向いってまう。
「侑士?どうした?」
ほんまこの子は男と家に二人きりやのに警戒心とかないんやろうなぁ。
「いや、なんもないで。ほな行こか。」
「うん!!!」
少しくらい警戒心持ってほしいわ…。