第1章 赤い月…
咲「キャッ…あ、すいません。」
尻餅をついたままの咲希に
帽子にマスクの男が
手を差し出した
「いや、こっちこそ。
大丈夫ですか?」
そっと手を引っ張り立たせて
顔を覗きこむ
顔をあげた咲希と目があった
その瞬間
「あっ!!さっきの
色気ムンムンのお姉さん!!」
と、横で叫んだ
咲「…え?」
不思議そうな顔をして
北山を見つめる咲希
藤「おいっ、北山。」
北「あ、わりぃーw」
麻「え?…北山?」
先にトイレに行っていた
麻衣が戻ってきて
帽子にマスクのいかにも
怪しい二人を見つめる