第2章 *Reencounter。
俯いて黙っている私に気を使ってくれたのか、日向くんが口を開いた。
「…ごめんね谷口さん、嫌なら嫌って言ってくれても…」
「ううん、いいよ」
「!」
「私も一緒に、バレーさせてください」
きっと私は、まだ完全にバレーがしたいとは思っていない。
……だけど、こんなに胸がワクワクするのは久しぶりだった。
この2人なら、きっと私を変えてくれる。
私、まだバレーが大好き。
本当はまた誰かと一緒にバレーがしたい。
それはもう叶いそうにない願いだけど、
それでもこの2人と居れば、叶うかもしれない。
私の居場所が、見つかるかもしれない―――