第2章 *Reencounter。
―翌日―
「はあぁぁ…」
今日も私は、ずっと1人でいたまま昼休みを迎えた。
別に友達が出来ないからって寂しいとかそういうことでは…………なんて嘘、本当は寂しい。
大きくため息をついて教室を出れば、すぐ近くにある自動販売機の前に立ち竦む。
ピー ゴトン
小銭を入れて、ボタンを押す。
私のお気に入りはぐんぐん牛乳!
天気もいいし、ここで飲んでっちゃおう。
そう思ってパックにストローを刺そうとしたとき、後ろから誰かに声をかけられた。
「…あの」
「あ…っすみません!邪魔でしたよね…!!」
声の主は背の高い男の人。
その目つきは鋭く、なんだか睨まれているような気がする。
慌てて私が横にずれると、その人はめざめのヨーグルトのボタンを2つとも2本の指で同時に押した。
その様子をなんとなく見ていると、ふとその顔に見覚えがある気がした。
真っ黒な髪に、鋭い目つき………。
まさか………っ!!