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ブッ飛んでる設定とイケメン達のクソ甘い話

第1章 日常*ロー


「あぁ寒い。とても寒い。ほんと寒い。なぜ人間は冬眠しないんだぁぁあああああああああああ!!!」

「、うるさい」

一緒に登校しているナミからベシッと平手打ちを食らう。

12月。最近、近所の赤犬さんと青キジさんがケンカしちゃって、夏はクソ暑く、冬はクソ寒くなってしまったのだ。

「今日も忘れてったの?」

「うん…もうただの嫌がらせだとしか思えない」

「それだけ会いにきて欲しいってことでしょ?愛されてるわね〜」

ニヨニヨと笑うナミに疲弊しきった顔をスッと向ければごめんと謝られる。

そう、何故か同居している同居人のローは、いつも弁当を忘れていくのだ。
昼になると大学の校舎にある研究室(高校の校舎と繋がっている且つ近い)に行き、一緒に昼食をとる流れになっていた。

「それもそうと、あんたももっと素直になればいいのに」

「へ」

「まぁいいわ。じゃ、また後でね!」

ナミは教室へと駆けて行った。



昼。
いつもの通りに研究室に行くと、白衣を着たローが待ち受けている。

「はい」

「ありがとな」

ぽんぽんと頭を撫でられる。これももう慣れた。と思いたいところだが、そうもいかない。未だに心臓が飛び跳ねるのだ。

「さみぃだろ、ほら」

ドアを閉め、を椅子に座らせロー自身の物と思われるカーディガンをにかける。

「ありがと」

「女は冷やすな」

「はいはい」

流石は医学を専攻する男。

ヒューっとヤカンがカタカタと蓋を揺らし、沸騰したことを告げる。

ローは立ち上がるとコップを二つ出し、お茶を入れた。

その仕草さえ絵になるのだ。
はむっと眉を寄せた。

「…なんだ、その顔は。熱いから気をつけろよ」

「ありがと…いやいつも思うんだけど、私なんでこんなイケメンと一緒にいられるのかなって」

「なんだ、それは嫌だということか?」

「そうじゃなくて」

ずず…とゆっくりお茶を啜り、うーんと考える。

「あ!私は運がいいのかな」

「…なんだそれ」

「ローに会うことができたんだ。最強の運の持ち主だぞ私は」

「もっと具体的に言え」

ローはの作ったおにぎりをもしゃもしゃと食べる。

「んー…よくわかんないけど、今の状態がとても幸せですってことかな」
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