第4章 お向かいさん。
ー梨沙sideー
梨沙
『よいしょっと。』
圭太の部屋から戻った私は、制服から普段着に着替えて、リビングに向かった。
梨沙
『たーだいまー!』
萌依
「うわ?! びっくりしたぁ。お姉ちゃん帰ってたの?」
梨沙
『うん。圭太ん家行ってた。』
萌依
「あぁ、それで。」
梨沙
『うん』
萌依はリビングで紅茶を飲みながらテレビを見ていた。
梨沙
『萌依は部活とかどうすんの?』
萌衣
「私? 私はダンス部に入ろうと思ってるの!」
梨沙
『ダンスかー、良いじゃん!』
萌依
「でしょ?」
私達よりも少し早めに入学式があった萌依の学校は、既に授業が始まっている。