第3章 TARGET:2
【夫婦刺殺。 ジョーカーによる犯行か】
と言う見出しを見てみて正座をさせられている二人を見下ろす眼帯の彼女
「これはどう言う事だ?
‘一般市民’を助けられなかった…と言う事か?」
「いや、ジョーカーっつうかリリィに会ってきたよ」
「そうそう、これは俺達の落ち度だし!!
リリィ監視に気を取られててその夫婦の悪事に目が行かなかったんだ!!」
「………それはどう言う事だ?
詳しく説明しろ」
彼女は椅子に座り二人を見下ろす
変わらず冷たな目の色は変わらない
「そもそもあの夫婦は親が子から目を離している時に子供を連れ去り毒殺して特殊な液体で固めてコレクションにしていたらしい」
「だから多分他にリリィが殺った事件は全部裏に悪い事があったんだと思う」
「……ふむ、そうか。
お前達がジョーカーを押さえた時はどうだった?」
「姐さんの気が変わったら殺されちまうのにスゲー冷静だった…」
「何だよその言い方!!
ラバにとって私は気分屋なのか!?」
「かなりね…」
「殺し屋をしている以上肝は据わっていると言うことか…会ってみたいな…今度は連れてこい。
今は暗殺者の人員は少ない…スカウトしよう」
「ボスマジで言ってんの!?」
「かなりハードル高いんだけど…(^_^;)」
★☆★☆
今日も道化師エシラとしての公演が終わり荷物を片付けていると頭から足までの大きいコートを纏った男が後ろに立っていた
「本日はもうやりませんよ?
あ!?Σ まさかの売上金巻上げですか!?」
「…………違う。
ここでは話が出来ないから裏路地に来てくれ…」
「……わかりました
少々お待ちください。
依頼主」
「すまないな…」
「いえ、僕の稼業だから。
行きますよ? 依頼主’歩けます‘?」
「……っ!?Σ
何故わかった? まだ辛うじて歩けるが…」
「その病気で死んだ同業者知ってるから…
出来るだけ近くの路地に行きましょう。」
男の容体を心配しながら路地裏に向かう
そして暗殺時に使うペルソナを身に付けて相手と向き合う
「今回僕を指名して頂きありがとうございます。
どなたの暗殺を目論みで?」
「はは、立派な暗殺者だ
悪いがファミリーネームは知らないが娘の名前がアリア。
俺達はアリアに家に招かれ…俺以外の仲間が…っ!!」