第2章 はじめて
っていうか起きないと!
レンに抱かれたままチラッ部屋の時計を見ると、朝の9時。
今日が土曜日で本当によかった…
とりあえず私はベッドから出ようと体を動かすけど、
レンの腕はぎゅっと抱きしめたままでびくともしなかった。
え、どうしよ…
かわらず目の前にはレンの顔がある。
それは、
眠っている彼の吐息までわかってしまう距離。
うわあ…ものすごく恥ずかしい!
改めて自分のおかれている状況を考えると 胸の鼓動が加速する。
ダメダメ、こんなんじゃ!
なんとかして離れなきゃ…
「…フッ」
「なに顔赤くしてんの」
「?!」
いつの間に目を覚ましたのか、
レンは此方をみて意地悪く微笑んでいた。