第12章 ●悪趣味の悩み
エルヴィンの部屋の隣は、リヴァイの部屋だ。
壁が薄いこの部屋で艶めかしい嬌声を漏らすと、
リヴァイの部屋にまで届く可能性がある。
さすがにこの声を聞かれるのは拙い……
が、口を押さえている手を優しく握られ、
動きを止めた。
「……気にしなくていい。
君が啼く声を聞かせてくれ。」
「でも、」
そう言いかけて、胸の先端を強く啜られ、
肉感的な喘ぎ声が室内に響き渡った。
「ぅ、あ……、エルヴィン、待って」
「どうして?
気持ち良いから声が出るんだろう?」
「そ、そうだけど、」
反論しようと口を開くと、
また胸の突起に鋭い快感が奔り、
身体が激しく跳ねる。