第1章 はじまり
「んぁ、ここどこ...?」
目の前に見える白い天井。
周りに視線を向けてみるけどぼやけてて
ハッキリしない。
起き上がろうとすると、頭に鋭い痛みがはしった。
「あー、まだ起きない方が...」
「だ、だれですカっ!?」
突然の声にびっくりして語尾が裏返ってしまった。
うわあ恥ずかしい...
「...ふふっ」
「!?」
「あ、、ごめんなさい。つい。
でも、それだけ声出るなら大丈夫っぽいね(笑)」
笑いをおさえるようにクックッと笑う。
ほんとうにこの人は誰...?
どこかで聞いたことがある声。
でもマスクしてるからハッキリ聞こえない。
「あ...ごめんなさい、俺のせいで」
「い、いえいえいえ...!そんな大した怪我じゃなかったし!!大丈夫でしゅよ!」
くそ、また噛んだ よし死のう!←
「...そう?ならよかった...
と、そういえば親御さんは?」
きたそのしつもん質問。
もうとっくにいないつーの!
「あ、、いや〜〜とっくに事故で亡くなりましたよ!!ぼっちぼっち!ハハ!」
どうせこの人も空元気に答える私を見て
同情とかするんだろーなー
「そっか...大変だね...」
とか言うんだろうなー
見透かしたような目で私はソイツをみた。
ふん、同情なんていらな「へえ...あ、明日には退院できるらしいから。一応俺きます。」
「はっ、同情するな...ら?」
「え?」
「えっ」
「うん、そういうことだから...大人しく寝てろよ。じゃあな」
ソイツはカーテンをシャッと閉めて
足早に出ていった。
「なんか...変わった人だなあ..」