第10章 試練
「でも、もう自信がないもん。」
「その口ふさぐよ。」
「わかったから!」
次の日の朝・・・
私は走って学校に行った。
宏光は先に来ていた。
昨日、太輔くんが言ってくれたように諦めないことにした。
「宏光、おはよう。」
私は宏光の肩をたたいた。
「・・・。」
宏光は何も言ってくれない。
でも、諦めない。
「宏光、大好き。」
宏光に抱きついた。
でも・・・。
「近づかないで。」
宏光は私を振り払った。
「なんで・・。宏光なんか・・・。」
私は泣きながら走った。
屋上に私は行った。
ここから・・また、飛び降りろうかなー。
私が落ちようとした時、誰かが私の手をつかんだ。
「太輔・・・くん。」
「瑠奈ちゃん、もう絶対死のうなんて思わないで。」