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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第31章 WエースVS光と影




そしてそれの続きかのように彼らはWC中にまた言い合っているようだった



黒子
「どんなにがんばっても届かない、誰より好きでも報われない。それは珍しいことでもなんでもない。それでも好きだからがんばって練習して、そうして勝った時はこれ以上ないくらい嬉しい
人の努力を否定しまうキミには、絶対負けたくない!」


紫原
「だからそーゆーキレイ事がウザイっつってんだよ、黒ちんさぁ!」



そのまま試合を放棄するわけにも行かないため、彼らは闘論をやめ試合は再開された。黒子は開始早々劉に消えるドライブを使い抜き、ゴール下にいる紫原の前で幻影のシュートのフォームに入った

紫原は彼のそのフォームを見た瞬間に間を詰めてきて、氷室に言われたことを思い出していた



氷室
「アツシ、もし消えるシュートがきたらはたくな」


紫原
「!」


氷室
「まだ完全にわからない…が、あのシュートには俺の陽炎シュートとは違う点がある。彼のシュートは消えたように見えるがボールがなくなるわけじゃない。見えなくても通常のシュートと同じように放物線を飛んでいるだからとにかくブロックの時はボールをはたく意識じゃなくリングと彼の間に手をのばし続ければいい

ただボールの軌道の正確な高さまではわからない、緑間くんのような高弾道で撃っている可能性もある。シュートに関してだけは彼を170cmのスモールプレイヤーと考えないほうがいい」



その事を聞いた紫原はその通りにし、黒子は横から見ている状態で彼の大きさによりゴールが見えなかった。だがその状態でも黒子はシュートを撃った

ボールはいつまでたっても紫原の手に触れず、氷室がふと視線を向けると火神がゴールの正面へと跳んでおり、アリウープを決めた



岡村
「なっ…」


火神
「…チッ、さすがにブッ壊すのはムリか」


紫原
「このっ…」



点を取れたことに喜んでいる誠凛を見ていた陽泉はあまり良い顔をしていなかったが、紫原はフゥ…と溜息を吐いて口を開いた



紫原
「みんなで力合わせて、結局こーゆーことでしょ。けど言ったろけど言ったろ、俺の前じゃ全部ゴミだって」








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