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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第29章 紫原VS黒子




OF誠凛のボールは木吉が持っており、紫原が後ろ居る状態で彼はターンで避け、ドリブルをしてシュートを決めようとした

だが紫原はそれに追いつきボールをブロック寸前のところで木吉は火神へパスを出した。火神の高さは岡村も追いつくことができなかったが紫原はそれに追いつき止めた

荒木が「終わりだ」と呟いた時火神はそれが聞こえたのか、「勝手に、決めつけんじゃねーよ!!」と言い黒子にパスを出した

そのやり取りを見ていた日向は「頼むぜ!!」と祈りながら先ほどのインターバルで黒子が言ったことを思い出していた



黒子
「僕にやらせてください」


「え!?」


小金井
「やらせてくれってまさか…点とるってことか!?」


黒子
「はい」


伊月
「いくらシュートの練習したからって、2mが3人いる中から点とるなんて…」


黒子
「…お願いします。こんな所で終わらせません。必ず決めます」



そう言った黒子の顔はとても真剣で、全員が彼にそれを託したのだ。そして黒子はシュートのフォームへと入り、紫原は彼のこと見ながら「黒ちんが決められるはずがない。なのに…なんだ…!?なんだそのフォームは!?」と思った

そのことが紫原に何かを感じさせ彼は反射的に跳んだ。誠凛は「これにも追いつくのか!?」と驚いていたが、青峰は平然そうにそれを見ていた



青峰
「いいや、そのシュートはお前でも止められねーよ。なんせドライブ同様、消えるぜ、それ」



押し出すように放たれたボールは紫原の視界から消え、気づくとリングを通っていた。入ったことを誠凛はとても喜び、観客も驚いてから歓声をあげた
そんな中黒子は歯を食いしばる紫原に向かって「幻影のシュート(ファントムシュート)」と技名を言い、ガッツポーズをした

彼のとった2点は誠凛にとっての初得点だけでなく、今大会初の陽泉高校の絶対防御からの得点だったため観客はより声をあげていた







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