第23章 再会
黄瀬
「つーか呼び出した本人がラストってどうなんスか!?」
緑間
「いちいち目くじらをたてるな
アイツはそういう奴なのだよ」
青峰
「…ったく」
涼太と大輝は痺れを切らしたのか、それぞれそのことが分かる動作をした
そのときに紫原はやっと開いた袋からポテチを1枚取りだし、のんびりと食べ始めた
そこにまるでタイミングを見計らったかように、懐かしい赤い髪を揺らしながら彼がやって来た
赤司
「すまない。待たせたね」
黒子
「…赤司くん」
降旗
「え!?
(あれが「キセキの世代」主将…!?顔はよく分からないけど…とりあえず身長はそんなに高くない!?ヘタしたら黒子や俺と同じくらいじゃないのか…!?)」
赤司
「大輝、涼太、真太郎、敦、そしてテツヤ…また会えて嬉しいよ
こうやって全員揃うことができたのは、実に感情深いね」
名前
『…っ』
赤司
「ただ…場違いな人が混じっているね。今僕が話したいのはかつての仲間だけだ
悪いけど君達は帰ってもらっていいかな?」
名前
『(君、達…)』
黒子
「…名字さん、降旗くん」
ああやっぱり覚えてないんだ。と少し悲しく感じたが、そんなことしてる場合じゃかないと征十郎の言葉に反発するべく残るのを決意した
そんなあたしとは反対に、降旗くんは足がすくんで動けないという状態だったが、そんな彼の肩に大きな手が乗っかった
火神
「なんだよつれねーな。仲間外れにすんなよ」
降旗
「あっ!!火神!!」
火神
「ただいま。話はアトでとりあえず…あんたが赤司か、会えて嬉しいぜ」
赤司
「…………真太郎、ちょっとそのハサミを借りていいかな?」
緑間
「?何に使うのだよ」
赤司
「髪がちょっとうっとうしくてね。ちょうど切りたいと思っていたんだ。まあその前に、火神くんだよね?」
火神
「うお!」
黒子
「火神くん!!」
降旗
「(ちょっ…ウソだろ!?今…本気だった…!!何考えてんだよ火神がもし避けられなかったら…!!)」
征十郎は火神の顔を狙って、刃を相手へと向けて勢いをつけてハサミを突き付けてきた
そのことにより火神の頬は少し血が出ており、何かが頭に来たような気がした