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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第58章 お人好しの生贄












「先程はご迷惑をお掛け致しました。ドークさん」




いそいそと逃げるようにナナシが向かったのは
エルヴィンと腐れ縁らしいナイル・ドークで、
先程運悪くナナシと目が合ってしまった・・・・生贄である。

彼はナナシを見ると少し困ったように頭を掻いて
「いや・・・」と目を泳がせた。

ある意味ナナシのせいで部下を降格しなければならなくなったのだろうから
当然の反応だと思っていたが、ナイルは仕切りに
ナナシの背後を見ては顔を青くしていたので
一応確認を取るため振り返る。

振り返ればエルヴィンが物凄い目でナイルを睨んでいたので、
ナナシはナイルをエルヴィンの死角へと招き、
本心から申し訳ないと頭を下げた。


エルヴィンと腐れ縁だったなら相当苦労をしてそうだと思っていたら
「あんたも苦労してるよな」と同情の眼差しを向けられ、
彼が憲兵団だという事を差し引いても好感が持てた。





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