過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第42章 買い物へ行こう☆
「これなんかどう?ハンジ」
「えー・・・ヒラヒラしたものなんか着けたくないよー」
「成程、機能性重視か。ならばこれならどうだ?」
ナナシが選んだシンプルな下着をハンジに渡すと、
彼女は「おお!良いね!」と頷いた。
「シンプルで使いやすそう!生地も長持ちしそうだし」
「シンプルも良いけど、たまには女らしいものも買いなよ、
ハンジ」
「別に下着なんて誰も見ないじゃん」
「あんたの下着洗ってるのってモブリットでしょ!
泣きながら洗濯場にいる所を何度も見てるんだから」
あぁ、モブリット・・・なんて可哀相なんだ。
モブリットにもお土産を買って行ってやろう、と
ナナシは心に決めた。
ふと、自分も替えの下着が欲しいなと考え、
下着を物色する。
このお店は女性用と男性用の下着が売られているので、
男性用下着コーナーで色々見ていると背後から好奇の視線を感じ
振り返った。