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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第33章 指名手配?











医務室を出てトイレに入ったミケを待っていると、
廊下を通る兵士達の視線がやけに自分に向けられていることに気づいて
首を傾げた。


もしかしてミケと歩いていて悪目立ちしたのか!?と焦っていると、
廊下に貼ってある貼り紙が目に止まった。






【情報求む!二日前に夕食を作った新兵を見かけたら○○までご連絡を!
新兵の特徴は銀髪で小柄、蒼い目の可愛い子ちゃんv
情報提供者にはお礼というか、見つけられたら兵士皆が
美味しいご飯にありつけます!】





あぁ、成程。自分に似た特徴の兵士が探されているから、
こんなに視線が集まっているのか。

迷惑な話だが、美味しいご飯が食べられるとなると
自分としても早く見つかって欲しいなと思う。

調査兵団のご飯はお世辞にも言えないくらい不味い。

早く新兵の可愛い子ちゃんとやらが見つかって、
食事が改善してくれると良いな~と呑気に思っていると
「あの・・・」と3人組の男性兵士に声を掛けられた。



「もしかして貼り紙に書いてある子って君じゃないか?」



は?
どこをどうなればそうなるのだろうかと首を捻り
「人違いです」と手を振ったが、相手は引き下がらかった。


「いや、どう考えても君だよね!?
銀髪に蒼い目ってうちにはいないから・・・・」


どう考えても貼り紙に書いてあるのは新兵の少女の事だろうに、
とナナシは思った。




自分は生憎新兵でも無ければ女でも無い。



こいつらが銀髪碧眼の新兵に心当たりが無いだけで、
きっと探せばいるはずだ。


ナナシは調査兵団全兵士の顔を脳内に思い浮かべ、
さっと血の気を引かせる。

























・・・・・・・・・・・・・いたっけ、か?
























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