第3章 ~二宮side~
……おぉー!!
ぃやったーーーーーーー!!
なんとかOKしてくれたって。
じゃあ、そうと決まれば企画実行だ!
「ちょっとさ、みなさん来てもらっていいですか?」
楽屋に戻り、みんなに声をかける。
「なになに?」
4人は、こそこそ話をするのかっていうくらい近くに集まった。
「ふふふ。翔さんに朗報ですよ♪」
「何??」
「ちょっとみなさんに、サプライズを手伝ってほしいんですよー」
『サプライズ?』
「そそー」
ちゃんを、とびっきり驚かせるサプライズをこの、にのちゃん思い付いちゃったんですよね♪
俺はひとりで、ニヤニヤしちゃう笑笑
「んで、誰にするの?」
お、早速サプライズ大好きな翔さんはやる気満々ですねー(^w^)
「ちゃんって言って、俺の同級生の妹なんですけどー、その子の誕生日をサプライズで祝おうじゃないか!というやつなんですよ」
『ちゃん?』
「あ、翔さん、俺がさっきLINEしてた相手の妹です」
「ほ!その子か!」
「でもさ、なんでまたその子にサプライズ?
……もしかして、そこで告白するの?!」
「え!?俺、ニノに彼女いるの知らねぇぞ!」
メンバーはそんな言って焦ってるけど、全然違うし笑笑
みなさん、早とちりしすぎですよ。
……まぁ、これから彼女になるかもしれないという点では、当たらかずとも遠からずですけど。
「違いますよ、こないだの飲み会で色々あってその子を怒らせてしまったから、そのお詫びです。」
「あー、女の子怒らせちゃうのは、あかんね」
ジェントルJが珍しく関西弁でそう言う。
「でしょー?だから、それをみんなに手伝ってもらいたいの」
「なるほど。なんか、決まってることとかあるの?」
「一応、やる店の貸し切りの予約はした。」
それから、翔さんを中心に企画ができあがった。
そして当日。
朝イチでちゃんにLINE飛ばして、何度目かのメッセージに既読がなかなかつかなかったから、何かあったのかと電話した。
するとだよ。
ちゃん、急にデート中止にしてくれって言い出すから、俺めちゃ焦った笑
今回ばっかりは断られちゃ、全てが台無しになっちゃう。
俺は今にも泣き出しそうな声を聞きながら、心を鬼にしてちゃんの意見を断った。