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ふたりだけのdestiny

第2章 サプライズバースデー


だけど、二宮さんと色々な話をしていくうちに、本当は二宮さんって優しくていい人なのかなって思うようになってきた。

確かに、勝手にキスしてきたり、普通じゃあり得ないようなことを言ってきたりしたのは、今でも許せないけど。

二宮さんの考え方ていうか、価値観がなんとなくあたしと似てるんだよね。

二宮さんの言ってることのほとんどに、あたし共感してた。

……あたしって、意外に単純だったのかも……。


てかね、最後にもう1件だけと二宮さんがつれてきてくれたお店に今いるんだけど……。

さっきから、席外すって言って帰ってこないんだよね。

なんでかな……。

あっ、もしかしてあたし、置いてかれたパターン?

……ぇ、ショックなんですけど…………。

こんな、あたしが来るようなところじゃないのに、
置いてかれたとか、めちゃ浮いてるじゃん!!

もう、ヤダ……。

一人落ち込んでいると。

ーーーHappy birthday to you

突然、歌声が聞こえてきた。

何事かときょろきょろしていたら、突然明かりが消えた。

えっ!!?て、停電!?

「ちゃん。」

誰かに名前を呼ばれた。

この声……。どこかで聞いたことのあるような……。

でも、暗くて誰だかわからない。

次の瞬間、明かりがついたのと同時に曲が始まった。

え……………………うそ、でしょ……。



ーーーHappy birthday dear

Happy birthday to you


「…………あ、あ、……嵐さん……」

あたしの目の前には、本物の嵐さん。

あたしは今、この状況を理解することができなかった。

「おめでとう、ちゃん!」

二宮さんが言うと、他のメンバーさんも次々におめでとうと言ってくれた。

「……ぁ、ありがとうございますっ」

あたしは、立ち上がってお礼を言った。

「あぁ、ちゃん笑
頭上げてあげて。……て、泣いてる!?」

あたしは頭下げながら泣いてた。

もぅ、嬉しすぎて、びっくりしすぎて泣けてきた。

すると、二宮さんがあたしの肩を掴んで頭を上げさせた。

「女の子に泣かれるとどうしていいか、分からんからとりあえず泣き止め!笑」

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