第10章 油断【夜久衛輔】
『………』
おーい、衛輔くーん
…何で寝てんの?
夜「スー…スー…」
今、衛輔に女子の憧れ(?)の腕枕をやって貰って、一緒に寝てるんだけど…
腕枕した後ってお喋りとかするんじゃないの?
寝ちゃうの?
『それは寂しいよ…構って衛輔ー』
なんて独り言を呟く
あ、もういっそのこと起こしてしまおう
寝ている衛輔には悪いけど、鼻を摘まんで起こそう
『よし、そーっと…』
___パシッ
『は?』
夜「何してんだ?」
『衛輔っ…起きたの!?』
夜「は?最初から寝てない」
…終わった…全部聞かれてたのか
夜「なかなか可愛かったけど?」
『……//』
ただただ恥ずかしいです…
夜「そんなに構って欲しかったのか?」
『…寂しかったもん』
夜「…へぇ。じゃあ構ってやる」
『えっ!本当…………あ』
喜ぼうと思ったけど、衛輔の真っ黒な笑いに反応してしまった
夜「男女2人がベッドの中。さぁ、女に"構え"と言われて男がする事は?」
『……お喋「残念」…ハイ』
夜「間違えたからお仕置きもかねて…」
___ドサッ
夜「沢山なけよ?」
私が衛輔にかなうはずもなく…
あっさり食べられました