第34章 -冬シチュ三部作②-(青峰/宮地/木吉)
「大輝が…これ買ってきてくれたの?」
「他に誰がいるんだよ⁈」
やべぇ…らしくねーことしてるからか?
すみれのほう見れねーじゃんか。
「さつき…とか?」
「バーカ!ちげーよ!
コンビニに…たまたまあったんだよ。
コレのついでだ。」
本当にコンビニで買った
スポーツ飲料とゼリーもすみれに渡す。
「コンビニ…?そっかぁ。
最近はコンビニにもこんな可愛いの
売ってるんだね。」
ほっ…気付かれなかったか…。
ちらりとすみれを見ると、
すみれはニコニコして嬉しそうに
オレがあげたツリーを眺めていた。
本当はすみれんちに来る前、
行きつけの本屋(マイちゃん写真集)の
隣の雑貨屋の入口に
置いてあるのを見つけて…
迷ったし、
買うのすんげー恥ずかしかったけど…
買ってしまった。
ぜっっってぇすみれには言わねーけどな!
「大輝!ありがとう‼︎
ほんとにほんとに嬉しいっ‼︎」
あぁ…この顔だ。
オレはすみれのこの笑顔が見たかった。
「おう。じゃあ、早く治せよな。」
そう言って、頭をポンとしてやる。
すみれが好きなヤツ…。
そのまままたすみれの頭を撫でる。
クリスマス………
楽しみ…だな。
---End---