第32章 -関係-(宮地清志)***
「あー腹減ったぁ!」
宮地は汗を拭いて、
スポドリを飲みながら叫んだ。
「あ!じゃあ、いいものあげる!」
わたしはここぞとばかりに、
バッグから宮地に作ったマフィンと
プレゼントを取り出して、
宮地に渡した。
「おま…⁈コレ…?」
「お誕生日おめでとー!
去年と比べるとさみしいけど…」
ふ…普通に話せてるよね⁈
告白を意識しなければ、大丈夫!
「お…おう。いいのか?」
「もちろん♪宮地の誕生日でしょ?」
「サンキュー。開けていいか?」
「うん!」
わたしからしたら、
もらってくれるだけで嬉しいよ。
ことばは少ないけと、
子どものように目をキラキラさせて
ラッピングをほどいている宮地が
すごく可愛いと思った。