第3章 繋がる幸せ。
いわゆるお姫様だっこでベッドまで向かいながら、私は期待している自分に気づく。
私、早く悠とひとつに繋がりたい、
早く彼が欲しい、と思ってる……
今まで感じたことのない欲望に戸惑いや羞恥心もあったが、それ以上に彼を求める欲望の方が勝っていた。
悠の鼓動も早くなってるーーー
悠が私を求めてくれていることが堪らなく嬉しい。
いつもは近くに感じるベッドまでの距離すら遠く感じてしまう。
悠「花音、嫌なら今のうちだよ?こっから先は抑えられそうにないから。」
「…抑えないで?早く…… 悠と…繋がりたいの。」
私の知らない私の部分が私を素直にさせる……
言葉が勝手に溢れてくる。
悠「………っ。…せっかく優しくしようと抑えてんのに………煽ってんなよ。」
さっきよりも悠の眼に熱がこもる。
悠は私の耳元に口を寄せた。
悠「……覚悟しとけよ?」
悠は私をそっとベッドに下ろすと、着ていたTシャツを脱ぎ捨てた。
あ………
目の前にある悠の引き締まった体は、程よく筋肉が付き、何ともセクシーだ。
私は思わず見とれてしまう。
すごい……綺麗な体……