第44章 思い出した想い〈茂庭要〉
*朱鳥
「あ、要…。」
放課後、通学に使うバスに乗ったら隣の家に住む要が乗っていた。
要「おぉ!朱鳥じゃん!久しぶり!」
「久しぶり、今帰り?ってか、要このバス使ってたっけ?」
いくつか空いてる座席にも関わらず、私は自然と要の隣に座った。
要「ちょっと用事あって、このバスで帰ることにしたんだ。」
「へーそうなんだ。」
要とは中学まで一緒で高校は要は伊達高、私は保育検定とかがある専門校に行った。
場所も通学の時間帯も違うから中学卒業からほとんど会っていなかった。
でも、
要は昔とほとんど変わらなく私に接してくれた。
要 「そっちは?部活入ってないわりには遅くね?」
「今、保育園の実習中でさ。とりあえず今日で終わったんだけど、日誌とか書かないといけなくて、遅くなっちゃって。」
要「そうだったのか。大変だな。」
包容力っていうのかな?要といると凄く安心した。