第2章 もう一つの魔法の世界
『あー、あと一つ言うの忘れてた』
「何です?」
『お前等の誤解を解きに来たんだよ』
知りたい事はわかって納得した為、重要な事を言うのを忘れてたアギト。
誤解と言った事に対して玉艶は首を傾げた。
『俺に滅竜魔法を教えた竜はアクノロギアじゃねぇよ』
そうとだけ言うと、アギトの姿は霧の様に消えてしまった。
「…玉艶様…」
「…私達の勘違いで戦わなくていい戦いに巻き込まれたのですね」
アギトの一言で全てを察した玉艶。
しかし彼女は口角を上げたままだった。
「しかし貴方が闇の力を使う事に変わりは無いでしょう
どの道貴方はこの世界に来る運命だったのですよ」
アギトが凭れていた壁に触れ、そう呟いたのだった。