
勝己
………。
その時に、無理やり部屋に入り仁美を引きずり出す事は出来た。
……うっ……ぅぅ…。
だけど、ドア越しに聞こえる仁美の啜り泣く声に…。
勝己はドアノブから手を離した。
勝己
(……その頃から距離を置いて…、久しぶりに仁美を部屋の外で見たんだ…。)
祖母の葬式で、仁美はその顔を俯かせながら、それでも葬儀場に居た。
勝己
(……久しぶりに仁美を見て…。)
変わらず自分が仁美を好きな事に気が付いた。
勝己なりに大切にしていた恋心だった。
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