
翔
なーに?
翔お母さんは、瓶ビールとコップを卓袱台にのせながら、肉じゃがを覗きこみます。
智
にんじん…
にんじん…
翔
あっ…そうだった。
ごめんね、智くん。
にんじん苦手だったね。
雅紀、智くんのお皿にはにんじんを入れないようにしてあげてね。
雅紀
はーい。
肉じゃがを取り皿によそっている雅紀に翔お母さんが声をかけます。
雅紀がにんじんを避けて取り分けてくれたものをことりと智お爺ちゃんの前に置きました。
智
《にこ~♪》
ぅんましょうだ♪
潤
にんじんごときで…。
それよりも、じいさん。
翔の…
智
なぬ⁉
にんじんごとき、だと⁉
おでにとっては死活問題なんだぞーっ!
智お爺ちゃんと潤お父さんはお互いの胸ぐらを掴みました。
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